経済と政治


とにかくみんな「改革」が大好きなんだなあ、と。僕から見たら、今叫ばれてる「改革」の必要性なんてデフレが終わればほとんどなくなるのに、不思議な話であります。

これ読んで、この前私が書いた「危機感と現実認識」を思い出した。好き、なのかなあ。

で、主題についてだけど、いやー、細かいところは私には判断できん。もちろん svnseeds氏が問われたような事柄についてはちーっとも知らんし。いや、しかし、私みたいな素人じゃなくてもちょっと厳しい質問だと思うが。
私もここんとこ金の話が多くて、なんだか偉そうな言い方になっちゃってるなあなんて思ってたりもするんだけど、言及してるのは簡単な問題だし裏付け無しだし、こういう専門家の方から見たらどう見えるんだろう…と考えたら、もう怖いやら恥ずかしいやらで削除したくなる。
恥をかいて前へ進もうというのがここの趣旨なんだから、痛み*1に耐えて頑張りますけれども。

その前の entry

http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20050818#p1 の comment欄も盛り上がってて、上の引用もそこからの流れ。


郵政民営化ってさー、郵便貯金がー、財政投融資に使われてるから、特殊法人とかでーよくないー、とかいう話だったはずで、郵便局の話ではなかったはずなのに、なんでこういうことになってるのだ?

これ読んでふと思ったんだけど、興味を持って積極的に考えてる人達の間でもこういうことが起こるのだから、自分で調べてみたりしない一般の素人さんから見ればものすごくモヤモヤしてて何が何だか…って感じだろうなーと。んで有権者の大部分がそういう一般人であると。
と、書いた後で向こうを読み直してると、comment欄で jounoさんも既に同じことおっしゃってた。


『それと、経済に普段から関心をもっていない層の選挙民向けのアナウンスとしては、あきらかに、「郵貯」の民営化是非の選挙ではなく、あたかもはがきや小包みの問題としての「郵便」の民営化の是非みたいな印象にもっていってる感じがします。「郵政」っていう言葉がことを曖昧にしてるというか。』

あと、svnseedsさんの


皆さんよく「政治的には」っておっしゃるんですが、結局それって何でもアリって言ってるのと同じことだと思うんですよ。例えば経済学的に「正しい」ことがあるんだとすれば、それを皆で共有してちゃんと前提された上で政治的に「正しい」ことをすれば良いと思うんです。

これですけど、それを皆で共有してちゃんと前提されることを目指して色々な活動を行うのが政治で、さらに「誰と共有できるか」そして手持ちの札を使っても「共有できないのは誰か」を判断し、仮に経済学的に「正しい」ことを 70点*2とするなら、70点は可能なのかどうか、可能でないとすれば何点の政策なら可能なのか、自分は何点の政策を通すためにどう動くのか、ってのが政治だと思うんです。

もっと言うなら、正しいことを言って分かってくれるなら、共有してくれるなら、「政治的」なんて言葉は要らないってことです。

分かっていない政治家を説得するにしても、そもそも正しいことを分かっていて説得役になれる政治家がどれだけいるのか…。そういう意味で「期待なんかできやしないよ。だから正しいことを議論するのも大切だけれど、現実にちょっとでもマシになるような方向に政治家や政党を*3選ぶという政治的な判断を私達もしなきゃ」ってことを、その上の commentで rangelife422さんは言ってるんじゃないでしょうか。

追記

重要な部分を素通りしてました。


「リフレ政策は政治的に難しい」ってのは、それと同じかそれ以上に政治的に難しそうな郵政民営化を解散してまでやるのを見たら説得力ないですね。
んあー! そっかー。そうなのかな…。
んー、わかんね。

参考

以下、流れで読んだところ。

言ってることはみな同じでも複数読むとやっぱり徐々に掴めてくるね。って言うか複数読むまでモヤモヤしてて頭に入ってこなかった…。

あと、
田中秀臣の「ノーガード経済論戦」:第4回 見失われた「第3の道」

これ読んでたら、ふと「あー…経済って経世済民なんだなあ…」って思った。

*1:ええ、私はイタイ奴ですよ。

*2:100点とするのはちょっとアレだと思うので。

*3:たとえおかしなこと言ってても。その意図がどうかではなく、どういう影響を現実に与えるのかということを考えて