投票と不投票の間

まず、「投票は権利である。義務ではない。投票しない権利も有る。」
そして、「投票者の能力如何によって、投票しない方が結果的にマシである可能性もある。」

  1. 政治家や政党に対する自分の選択に自信がある者は投票せよ。
  2. 自分では判断できないが、この人の政治の知識や判断は信頼できそうだと感じる相手がいるのなら、その人と同じ選択をし、投票せよ。
  3. ただし、人間性と、政治への知識、判断能力は全く別物である。そこを区別する自信の無い者は投票せずともよい。
  4. 誰の言っていることが正しいのかわからない、ちょっとでもマシだと感じる選択枝さえ持たない者は投票せずともよい。
  5. しかし、投票をしなかった者や白票を投じた者は責任を負わないという考えは間違いである。野党に投票しなかった以上、与党によって行われる政治に対して僅かながら責任を負うということを認識せよ。

無効票の意味

上記の五番目について解説を。

なぜ投票していないのに責任を負わなければならないのか。

政権を取れなくても与党と野党と数のバランスは政治に大いに影響する。政党、そして政治家個人にも大抵は次の選挙があるからだ。差が小さければ小さいほど、次の選挙を勝つために民意という圧力を感じなければならなくなる。死票に関しても同様だ。また、与党が一枚岩ではない場合にも数が大きな意味を持つ。政策の全てで与党全員が一致するわけではない。その場合、野党との数のバランスによって個々の政策に多少違いが出てくる可能性がある。特に今回のように与党が割れる場合は僅かな数の差が重要に成りうる。これらの点において、無効票であるか野党に投じられたかで、意味が違ってくるのである。

さらにもうひとつ。上で述べた与党は選挙後の与党。だから無効票の有権者は、現与党が与党になっても、現野党が与党になっても、どちらの場合においても与党に対し責任を負うことになる。

御意見求む

少しでもよりマシな選択とは?と考えていて、ほとんど自分のためにそれを纏めてみたんですが、あまり自信が有りません。ここはこう考えた方がいいという突っ込みがあれば大歓迎です。