全然+肯定

ふと、何を思ったか……今思い出そうとしたら既に覚えてなくってびびったんだけど、google:全然 肯定 で検索してみた。昔は普通に使われたとかで、小説中にもその表現があるって名前挙げられてたのは夏目漱石だったっけ? …ってのを確認したくて検索したんだろうか。何か違ったような気がするけど……まあいいや。その辺りのことを解説している中で一番詳細でよかったのは、「http://www.geocities.com/CollegePark/Lab/5888/monqouen/zenzen.html」かな。

そして、一番印象に残ったのがYahoo!知恵袋 - みんなの知恵共有サービス

幾つか読んでみたんだけど……何だか……まず数が多い。
google:site:chiebukuro.yahoo.co.jp 全然 肯定
353件も出た。全部がこの話題じゃないにしても多すぎないか? そうでもない?

で、次にサイト付属の検索を使用してみた。
http://search.chiebukuro.yahoo.co.jp/search/search.php?p=%C1%B4%C1%B3%2B%B9%CE%C4%EA
件数は 110件に減ったが、日付けに驚いた。新しい順で出てきたので現時点の並びで挙げると、

以下続く。最後のハンバーグのは主題は別だけど例として挙げられてる。週に三本? そういや正式版公開一周年って言ってたけど……いや、2004年の質問があったからさすがに 110/365とかってことはないな。いやあ、それにしてもこんなに熱い話題だったとは。

と言うか、質問の前に過去ログを検索しないっていうのは基本なんでしょうか? それともまさか同じような質問が既にあるのを知っててわざとやってる? いやいや、Yahooみたいなポータルだと検索もうまくできない初心者が多いんだよね、きっと。人力検索はてなだってそういう人達のために作られたんだし。ということで、はてなで検索*1してみたんだけど一件も当たらなかった。検索の仕方が悪いのかと幾つか単語を替えてやってみたけど駄目だ。うーん何故だ……?

さて、では回答はどうだろう。過去に使われてたってことを指摘してる回答がそれぞれひとつくらいはある様子だけど、しかし、そういう中にも、過去の用法にも触れずそれは間違いだと自信を持って言い切ってしまう人達がいるのは……予想できていてもショックだ。それだけ自信があれば、回答する前に一応ちょっと検索してみるかと思わないのも当然だよね。あんな簡単な検索で出てくるのに。技術や知識の問題じゃないんだよね。

こういうことは「全然」に限ったことじゃないし、言葉にすら限ったものでもない、よくあることだとは思う。いや、よくいる人達、と言うべきか。
しかし、何故そんなに自信があるんだろう? 何をその根拠にしているんだろう?

怖いよ。

正しさには攻撃性が伴う。安易に正しさを扱う人は安易に人を攻撃する。

正しいとはどういうこと? 違う場所、違う時代、違う人達ではどうなんだ? そういうことを知らないのは構わないと個人的には思う。そういうことを自分は知らない、あるいは知らないことがあるかもしれないという認識をどれだけ持ってるか。

「フェミニズム」に対する一般の認識 - しらざるをしる日々」で言いたかったこともそれ。無知なんて言葉を使ったりしたから知識を振りかざして馬鹿にしてるように受け取られてやしないかと未だに不安だけど、知らないということを問題にしたいのではなくて、よく知らないのに、その少ない材料だけで判断を下しちゃうってことを問題にしたかったんだよね。勿論私自身も含めて。そういう判断は間違う可能性が高い。間違いたくなければ判断の保留をするべきなんだ。材料が少なければ、まず材料を集めることを考えるべき。しかしそれらは、よく知らない、材料が少ないという認識があってこそなんだよね。

まあ、正しさに攻撃性が伴うと言うよりは、攻撃性は正しさを利用したがると言った方がいいのかも知れない。だとすれば、正しさとは何?とか認識が云々とかあまり意味を持たないんだけどね。

最後にこれ。

http://chiebukuro.yahoo.co.jp/service/question_detail.php?queId=9408441

凄い質問……。キてますね。

うーん、間違いとは言えないということについて説明する勇気はひょっとしたら湧き起こるかも知れませんけど、説明無しに使う「勇気」は全然ありませんがそれが何か?

って言うか、それって勇気なの? アリストテレスさんが、中庸が重要、勇気も過ぎれば蛮勇だ、ってな事をおっしゃられたそうですが。