我が国を愛する態度

教育基本法*1……

とうとう決まってしまいましたね。やはり気になるのはいわゆる愛国心の部分。

我が国を愛する態度を養うこと、そして、それを教育基本法にわざわざ明記すること、それらのメリットって何でしょう? デメリットは? そして、それは誰にとって?

単純に言えることは、現状での国民の我が国への愛が足りていないと感じる人達がいるということですよね。しかし、それは何が基準になっているのでしょう? こんなに素晴らしい国なんだからもっと愛されるべきだ、ということでしょうか? もっと国が愛されるようになればあんないいことやこんないいことがあるのに、ということでしょうか?

普通に考えれば、国への愛をより育てたいのなら、より愛される国に変えていくのが本道でしょう。しかし、それじゃ追い付かないから、国民の側を変えよう。いいんでしょうか?それで……。

教育基本法に「我が国を愛する態度を養う」と書かなければ愛することのできないような、そんな国なんですとわざわざ宣言しているようで恥ずかしさを覚えます。我が国について、そして他国について、それぞれ良い所も悪い所も含めて学び、その上で我が国を愛することができればなお良し。そういう自信と余裕は持てないものなのでしょうか?

……と、まあ、可決されてから言っても若干遅い気はしますけれど、改正が一度きりと決まっているわけでもないですしね。