グレーゾーン金利と闇金

今朝、TVでこんな場面に出くわした。

「4万円借りたのが、膨らむ利子を払いつづけ、総額が2000万円を越えてしまった」
という例の後に司会者がくり返したのは、
「グレーゾーン部分の金利は 0 にするべきなんですよ」

??

その間は「だから」で繋がってるんですか?

四万が二千万て、それ何年かかった話ですか? 利息制限法による上限の年15-20%から、出資法による上限の年29.2%までの間がグレーゾーンなわけでしょ? それを越える利率で取ってたって話なら、それはグレーゾーンの話じゃなくて闇金の話だよね?

試しに計算してみると、年29.2%で500倍を越えるには、全く返済をしないで膨らむに任せたとして25年かかる。少しづつでも返済…とは言わないか…払っていたのなら何十年かかるのやら……そういう話?

いずれにしろ、グレーゾーン金利闇金の高利は区別しないとまずいでしょ。むしろ、グレーゾーンを無くすということで実効利率を低く変更すると、貸出し基準が厳しくなり、借りられなくなった人が闇金に流れるようになる、という説でもって反対する意見もあるんだから、闇金の被害を増やさないためには下げない方がいいかもって話を検証しなきゃいけないんじゃないのか。

それくらい分かってそうな人達が出演者にいたのに、誰も突っこまない。そこには触れずに総論みたいな話に持ってったり。
大物中の大物だしね……意図的に避けたって事だったとしても不思議には思わないけど、時間が無いから無視したって方が可能性は高いのかな。